初めての気学 #15 二黒土星が最大吉方の人

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初めての気学

気学に始めて触れる方、気学を詳しく知らない方、気学に興味がある方のためのコラムです。

最大吉方とは?

最大吉方は「生き方の方向性」です。自分の最大吉方の九星が解ると、自分を幸せに導く「生き方」が見えてきます。個人の最大吉方は本命の星と月命の星の組み合わせによって決定されます。自分の最大吉方を知りたい方は、以下のページをご覧ください。

初めての気学 #9 最大吉方という考え方

気学に始めて触れる方、気学を詳しく知らない方、気学に興味がある方のためのコラムです。 本命の働きと月命の働き 本命の星は生まれた年の九星で、月命の星は生まれた月の九星です。本命は魂で、月命は身体です。 ...

安心感と居場所を渇望する人

気学では陰陽論で物事を分類します。陰は「優しく・柔らかい」もので、陽は「強く・硬い」ものです。二黒土星は陰星の代表とも云える九星です。二黒土星は九星の中で最も「優しく・柔らかい」九星で、心の柔らかさ、懐の深さを持っています。

最大吉方の九星は、自分を最大に幸せにする星で、幸せな人生を送るための生き方です。二黒土星が最大吉方の人にとって、最も大切にしたいものは、心の柔らかさ・素直さです。

最大吉方=自分を最大に幸せにする九星
二黒土星=心の柔らかさ=素直

人間には生存欲があります。自然災害や飢饉などを乗り越えて生き抜いて来た人類の記憶を、人間は潜在的に持っています。このような過去のサバイバル経験の記憶によって、生き延びた自分は特別であるという感覚も同時に持ち合わせています。私は特別な存在だと考え始めると、自分以外の存在に対して敬意を払う事が出来なくなります。頑固になり、心がカチコチに固くなり、他者の意見を聞き入れなくなります。

自然災害や飢饉のような生死を分ける出来事でなくても、子供の頃の、仲間外れや、仲間から苛められた経験や、早くから社会的に自立しなければならない状況での苦労や、親からの愛情を感じられずに育った事による孤独感など、子供の頃の苦労で生じた恨みの感覚も、人間の心を固くして、相手を受け入れる力を弱めてしまう原因となります。

これらのDNAに刻み込まれた命の危機や、子供の頃の苦労や孤独によって、カチコチに固くなってしまった心を、二黒土星と云う九星は、包み込んでくれる優しさと柔らかさを持っています。無条件で受け入れ、安心できる居場所を提供するのが、二黒土星という気なのです。

つまり、最大吉方に二黒土星を持つ人は、自分は受け入れられているという安心感を最も必要としている人です。それは別の言い方で表現すると、愛に飢えていると言い換える事もできます。それは、母親が無条件で子供を庇うような気です。二黒土星を最大吉方に持つ人は、安心して存在できる居場所が必要なのです。安心感によって、カチコチに固くなった心が、次第に柔らかさを取り戻します。

二黒土星が最大吉方の人は、自分が相手を受け入れ、相手も自分を受け入れ、お互いに安心できる環境が人生にとって最も必要なものです。

二黒土星=自分は受け入れられているという安心感
二黒土星=相手を受け入れる力

最大吉方に二黒土星を持つ人は、居場所が何よりも大切で、家族や友人関係などの身近な人間関係が重要です。身近な人達と仲良くする事を意識するだけで、幸せな人生を歩める人です。

人に囲まれた人生は愛に囲まれた人生

二黒土星には大衆という意味があり、人が沢山集まった状態を象意として持っています。最大吉方に二黒土星を持つ人は、人に囲まれた人生が自分の生きる道です。人が集まれば、意見が合わない人もいるし、面倒な人もいるし、自分のペースを相手に合わせなければならない時もあり、人間関係には面倒な事が多いです。だからといって、最大吉方に二黒土星を持つ人が、心を固くして、人間関係から遠ざかると、幸せへの道が閉ざされます。

自分の「やりかた」にこだわりがあると、他者の「やりかた」に合わせる事ができません。人との関わりは、どんなに身近で親しい関係であっても、お互いに従い合う、譲り合いのような優しさが必要です。その繰り返しが、愛に囲まれた人生を作ります。

こだわりが強い⇒心が固くなる
お互いに従い合う⇒愛に囲まれた人生

時々、何でも言う事を聞いてくれる人、自分の言いなりになる人に対して「優しい」と言う人がいますよね。「優しい」と言う言葉の裏に、相手を見下す気持ちがあると、お互いの人間関係に安心感は生まれません。結婚相手が見つからないという悩みの多くは、相手に対して、自分の言いなりになってくれる「優しさ」を求めている事が原因であることが、よくあります。それは、結婚相手ではなく奴隷を探しているようなものです。自分が口にしている「優しい」と云う言葉は、どんな意味で、どんな意図で、使っているのか?確認してみたいものです。

最大吉方に二黒土星を持つ人の運勢の良し悪しを謀るバロメーターは、いつも周りに人が沢山いる状態かどうか?というのがポイントです。人に囲まれた生活を送っている最大吉方に二黒土星を持つ人は、愛に囲まれた幸せな人生を送っているハズです。

素直さは智恵とマネーを集める

最大吉方に二黒土星を持つ人の、最大の利点は、なんといっても「素直さ」です。素直と聞くと、単に、なんでもハイハイ言って人の言いなりになる事だと思われやすいですよね。確かに、そのような、何でも受け入れるという事も素直さではありますが、もう1つ大事な事があるんです。

二黒土星は、外側にあるものを素直に受け入れて自分の中に蓄積するという意味があります。

例えば、袋の中にミカンを入れると袋にミカンが蓄積されます。しかし、袋の中に障害物があると、ミカンは蓄積できません。これと同じで、モノを覚えようとした時に、素直さが欠如していると、覚えたいモノを記憶できません。素直さは記憶力に直結するんです。

素直さ=記憶力
モノが覚えられない=素直さの欠如

素直さ=モノを蓄える力
お金が溜まらない=素直さの欠如

心が柔らかいと素直になります。素直と従順という徳分を身に付けた、最大吉方に二黒土星を持つ人は、知識を蓄える力があり、物覚えが早く、非常に優秀です。実は、二黒土星の吉の働きは、頭脳の明晰さを支える基盤になります。最大吉方に二黒土星を持つ人に、頭の良い人が多いのは、このような働きが作用しているのだろうと思います。

さらに、袋の中のミカンの例え話でも分かるように、二黒土星はモノを蓄える働きも持っています。最大吉方に二黒土星を持つ人は、素直さという武器を手にすることで、変な言い訳をしなくなります。その結果、知識や技術力を蓄えたり、お金を蓄える事が、誰よりも得意になれるのです。

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