初めての気学 #6 本命の星と月命の星

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初めての気学

気学に始めて触れる方、気学を詳しく知らない方、気学に興味がある方のためのコラムです。

本命は魂・月命は肉体

1人の人間に関わる九星は様々ありますが、基本となるのが本命(ほんめい)と月命(げつめい)です。本命の星は生まれた年の九星です。月命の星は生まれた月の九星です。この2つの星について説明してみたいと思います。

生まれた年の中宮の九星=本命の九星
生まれた月の中宮の九星=月命の九星

気学は陰陽論で物事を考えますので、本命と月命も陰陽論で考えます。事前に陰陽について確認しておきましょう。陽の代表は天で、陰の代表は地です。天地が交わり万物が生じます。天は手でつかむことが出来ませんし、宇宙の営みは何が行われているのか見えません。地は地面なので手で触れることができますし、地球上の営みは季節の変化によって見て触れることができます。
つまり、形の無いものが陽で、形のあるものが陰です。

天=陽=形の無い世界=宇宙の営み
地=陰=形のある世界=地球上の営み

本命の星と月命の星の場合。これも陰陽で考えます。本命は、目に見えない魂を意味し、月命は、目に見える肉体を意味します。しかし、気としては目に見えない本命の気のほうが、その人、本人が纏っている雰囲気や個性として表れます。月命は身体的特徴や体質などとして表れます。自分以外の周りの人達から見て印象として感じられるのは本命の気の質です。陽は大を意味し、陰は小を意味しますので、魂は肉体よりも大きいということが理解できます。そのため、本命の九星の雰囲気や特性が強く表れている人は、運勢が強い事を意味します。

本命=陽=魂=形が無い
月命=陰=肉体=形がある

本命と月命で、中心となるのは生まれた年の気である本命の星です。メインが本命で、サブが月命です。では、月命は重要では無いのかというと、そんな事はありません。月命も、とても重要な要素です。月命は肉体ですから、身体が無ければこの世に存在する事ができません。もちろん、身体だけあっても、魂が無ければ単なる肉のカタマリに過ぎません。人間は、魂と肉体が1つに合わさることによって1人の人間の「命」が生まれます。

もう少し拡大解釈してみると、心の中にあるものが魂で、身体があることで行動が出来ます。心で思う事や考えている事と、目に見える実際の行動が、一致する時に自分の使命を果たすことができると云うことが解ってきます。気学では、生まれた年の九星である本命の星と、生まれた月である月命の星、この2つで1つの命を鑑定します。

本命と月命の関係

本命の九星と月命の九星、この2つがどのような関係にあるかを考えてみましょう。それには、相生相尅の図を見てみると良く解ると思います。まず、相生相尅の図の五行に、九星を配当してください。

相生相尅の図

例えば、本命が三碧木星で月命が四緑木星の人や、本命が二黒土星で月命が九紫火星の人や、本命が六白金星で月命も六白金星の人など、本命の星と月命の星が、相生の関係の人がいます。そして、本命が三碧木星で月命が六白金星の人や、本命が一白水星で月命が九紫火星の人など、本命の星と月命の星が、相尅の関係の人もいます。

本命の九星と月命の九星が相生の関係、もしくは同じ五行だとすると、魂と肉体の間に矛盾が生じにくいことが想定されます。思った事をすぐに行動として実行できたり、自分の言動に対して、自分が納得できていることが推測されます。

本命の九星と月命の九星が相尅の関係の場合は、魂と肉体の間に矛盾があります。つまり自己矛盾が生じやすいタイプということになります。思っていた事と違う事をやってしまったり、これをやろうと思ってもグズグズしてしまったり、自分の言動に対して、なんであんな事をしてしまったんだろうかと悩みやすいであろう事が推測されます。

どちらが良いわけでもありませんし、どちらが悪いわけでもありません。それぞれに良さがあります。本命の九星と月命の九星が相生の関係の人は、あまり深く悩むこと無く一貫した態度であることが魅力です。本命の九星と月命の九星が相尅の関係の人は、自己矛盾によって人間的な魅力を身に着けることが出来ます。

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