姓名鑑定の話 #6 吉数と凶数と画数鑑定の闇

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姓名鑑定の話

この記事は、姓名鑑定・姓名判断に関心がある方や、姓名鑑定を学んでみたいと思われている方のために、画数鑑定だけではない本物の姓名鑑定について、あれこれと書き綴っております。

数には気が宿る

気は目に見えませんが、誰もが感じることのできるものです。この世の中に存在するあらゆるモノに気があります。人間にも気があるし、道に落ちてる石コロにも気があります。しかし、気は強弱があり、強く気を発するものと、弱く気を発するものがあります。強く気を発するものは、多くの人から認識されるものです。場の存在によって気が定着します。

数字は多くの人から認識されるものなので強く気を発します。数の1つ1つに気が宿っています。気学では数が持つ気を理解するために「数理」を用います。「理」とは、物事の筋道であり、道理です。

数理=数に宿る気の道理と筋道

数理は数が持つ気の道理と筋道を表す考え方です。姓名鑑定でも数理を用います。
数理に於ける数は、例えば「135」と云う数があっても、それを「135」の量や長さで見ずに、「1と3と5」と云う具合にバラバラにしてみます。「135」は「1」の意味と「3」の意味と「5」の意味を、組み合わせたものとして見るのが数理の特徴です。

吉数と凶数

興味のある方も多いと思いますので、強い吉数と云われる画数をご紹介しておきます。ここに挙げたのは強い吉数ですが、中には使い方に注意しなければならない画数もあります。
<吉数>1 3 5 11 13 15 21 23 31 33 37 38 41 47 48 51 67 68 73 81

こちらは代表的な凶数です。
<凶数>9 19 20 22 26 28 34 36 44 49

ガッカリ・弱体化した日本人

姓名鑑定・姓名判断では、画数だけで判断する鑑定方法がメジャーなものとなっています。なぜ、画数鑑定がメジャーになったのか?という事を紐解けば本当の事が解ると思います。

受験のテスト問題などでマークシート方式が取り入れられていますが、その理由は、採点する側が、〇か×かで判断するのが楽だからですよね。そして、○×方式の回答方法は、モノを考えない機械のような人間を作り出すには丁度いい方法でした。現代の日本人の多くが、〇か×かで物事を考えるのは、長年の調教…教育によるものかもしれません。

画数鑑定には、吉と凶しかありません。つまり〇か×かで判定するのが画数鑑定です。〇×方式に慣れてしまい、考える事が面倒になった日本人にとって、画数鑑定は、手軽で簡単で判りやすく受け入れやすいものだったことでしょう。でも、それって、日本人としては、なんだか馬鹿にされているように感じませんか?

オマケにTVでドラマやアニメを見せられて、流行りの名前を親が子供に付けるようになりました。でも、○×方式に慣れさせられて、正しい答えが欲しかった現代人は、画数鑑定に正解を求めました。そのようにして、その漢字の意味も知らずに適当に選んだ漢字の組み合わせで、音の響きの好みと、画数の吉凶だけで名前が付けられて来ました。

本来、名前には意味があります。漢字を組み合わせて、その名前に「意味」を込めます。名前の意味とは、その名前が持つ「魂」です。しかし、音の響きの好みと、画数の吉凶だけで選んだ名前には「意味」がありません。つまり「魂」の無い名前です。「意味」を持たない名前は、軽薄で形の無い人生を作り出します。見栄えだけは良いが生活力の無い人間を作り出します。

現代の日本人の名前に凶名が多い理由。それは、私達日本人が考えることを放棄して、知識も教養も失ってしまった事が原因ではないでしょうか?後の世まで、この状態が続いて行くとどうなってしまうのか?先行きが危ぶまれます。

画数だけが吉の名前

平成~令和の時代には、ネット上で姓名鑑定・姓名判断ができるソフトやアプリが出回るようになり、更に、画数だけに判断をゆだねる名前の付け方が世間に広がりました。ソフトやアプリなどのプログラムを作るにも、画数鑑定の〇×方式は単純で導入しやすかったという背景もあると思います。学校で漢字を習って、ほとんどの人が字を読めて、高学歴の人でさえも、画数鑑定の〇×方式で名前を付けているという変な世の中です。

そうすると、画数だけが吉で、他の要素は最悪!という名前が沢山登場することになります。姓名鑑定では、「三大原則・五大真理に合うものを正名とする」とされています。正名は「しょうみょう」と云って、姓名鑑定上、整った名前の事です。五大真理と呼ばれるのが、以下の5つです。その影響力の配分を見てください。画数の善悪は全体の10%程度しか影響がありません。

<五大真理>
1.読み下し 30%
2.五行の配合 20%
3.陰陽の配合 20%
4.天地の配合 20%
5.画数の善悪 10%

どんなに画数が強い吉数であっても、画数の影響力は小さいので、他の要素が凶であれば、もれなく名前は凶名になります。こういう話をすると、「でも…せめて画数だけでも吉に~」と言う人がいますが、やはり、、言いにくいですが、「ウンコはウンコなので、花を飾ってもウンコです」としか言えません。もっと問題なのはウンコにつけた花、つまり画数が強い吉数の凶名の場合、残念ながら、画数の強さに引きずられて凶が強く出るという事も、知っておいていただきたい話です。

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