最大吉方とは?
最大吉方は「生き方の方向性」です。自分の最大吉方の九星が解ると、自分を幸せに導く「生き方」が見えてきます。個人の最大吉方は本命の星と月命の星の組み合わせによって決定されます。自分の最大吉方を知りたい方は、以下のページをご覧ください。
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初めての気学 #9 最大吉方という考え方
気学に始めて触れる方、気学を詳しく知らない方、気学に興味がある方のためのコラムです。 本命の働きと月命の働き 本命の星は生まれた年の九星で、月命の星は生まれた月の九星です。本命は魂で、月命は身体です。 ...
明るさとは何かを知る
九紫火星は「南中の太陽」で最も明るい星です。太陽が一番高い場所にいる時には影が少なくなり、地上にある物の色や形がハッキリして境界線も明確になります。不鮮明なものが明らかになるのが九紫火星の働きです。この「南中の太陽」の意味する「明るさ」を目指すことで幸せを得るのが、最大吉方が九紫火星の人です。
最大吉方が九紫火星の人にとって一番必要なものは「明るさ」です。明るさとは2種類あります。1つめは表情の明るさ、2つめは知恵の明るさです。この2つの明るさを作るモノのは何か?というと、わだかまりの無い心です。
最大吉方が九紫火星の人というのは、心の中、頭の中が、ゴチャゴチャ&ドロドロしやすい人です。心の中、頭の中が、全くスッキリ&ハッキリ&クッキリしないので、いつも悩んで、何かを心配して、不安になり、自分が何について悩んでいるのかも分からない状態になりやすい。常に頭と心がモヤモヤしているので表情は曇りがちです。常に不安な表情をしています。印象が暗くなりやすいのです。
そして、頭と心のモヤモヤは感情の不安定さを引き起こします。心や頭の中に「わだかまり」を抱えて生きているので、些細な事で感情が揺れ動き、自分の感情を制御できません。怒りっぽい人や、イライラしている人、すぐに落ち込む人、急に泣いたり笑ったりする人。この様な感情の起伏が激しい状態は、頭の働きを悪くします。感情は思考を鈍らせます。
つまり、最大吉方が九紫火星の人というのは、知恵が無い、又は、知恵が働かない人です。簡単に言うと頭の悪い人です。だからこそ、最大吉方に九紫火星を持っているとも云えます。
最大吉方が九紫火星の人は、頭と心のモヤモヤの雲を晴らさなければなりません。心や頭の中にある「わだかまり」を無くして、心や頭をカラッポにしなければなりません。その為に必要になるのが冷静さです。自分の感情を外側から見るような冷静さを持つことが必要です。それは、人間性の向上、または、霊的進化と言い換えることもできます。
冷静さを持つ事が出来ると、カテゴライズする能力が身に付きます。カテゴライズとは分類です。太陽が南中する時には物の色や形がハッキリします。それぞれの境界線もハッキリ解ります。冷静さと明るさは実は同じものです。冷静になるから心や頭の中のゴチャゴチャが無くなって明るくなります。心や頭の中のゴチャゴチャが無くなって明るくなるから冷静にものを考える事ができるようになります。そして、物事を冷静に分類する事が知恵の明るさに繋がります。
最大吉方が九紫火星の人は、冷静になればなるほど知恵が身に付きます。そして、自分の関心ある物事に対する情熱が燃え上がって来るでしょう。感情の炎で周囲を燃え尽くすのでは無く、どこまでも知恵を追い求める情熱を燃やし続ける事で、その道のプロと呼ばれる存在に成ります。それが、最大吉方が九紫火星の人にとっての、幸せへの最短ルートです。
不要なものが勝手に離れて行く
九紫火星は「離」の意味を持つ九星です。九紫火星は、不要なものから離れて、必要なものにくっつく…という気を持つ星です。何から離れて、何に付くか?それを判断する為に必要なのが、物事を冷静に分類するチカラです。モノを見分けて分類する知恵です。
最大吉方が九紫火星の人は不要なものから離れる事が苦手です。抱えなくても良い仕事を一人で抱え込んでしまったり、別れたほうが良い相手とズルズル付き合ってしまいます。離れたい気持ちがあっても、離れた後に対する漠然とした不安や心配に苛まれて手を離す事ができません。形を成さない不明瞭な感情によって物事を考える事ができなくなり、結果的に自滅する方向に向かいます。やはり、感情に支配されない自分を確立することが何よりも大事な事だと云えます。
九紫火星には「離れる」「手放す」という意味がありますが、「離れる」と云う言葉を聞くと「捨てる」「切り捨てる」と云う言葉に置き換えてしまう人がいます。しかし、「離れる」「手放す」は「捨てる」「切り捨てる」とは意味が違います。
「離れる」「手放す」は、自然に離れる事であり、自然に手から離れる事です。突き飛ばすような離れ方とは違います。
手の中で何かをチカラいっぱい握りしめた後に、ゆっくりと自然に任せてチカラを抜いてみてください。少しづつ手のこわばりが緩み、手の中にあったモノが自然に手から零れ落ちます。これが「手放す」という状態です。自分から「捨てる」のとは違います。
自分から無理に離れるのではなく、勝手に不要な相手が離れて行き、自然に自分の手から不要なものが離れる事が、九紫火星の意味する「離」の作用です。なぜ、そうなるのか?それは、自分自身の心の中が一点の曇りも無く晴れやかだからです。頭の中がスッキリしているからです。何が必要で何が不要であるかハッキリしています。もちろん顔の表情も明るい。このような清々しさを前にすると、重苦しいものは勝手に去って行きます。自分が何か手を下すような事をしなくても、不要なものは去って行きます。何よりも、自分から離れて行くモノに対して恨みも未練も、残念な気持ちさえも持たない、そういう清々しさが、最大吉方が九紫火星の人に必要なことです。
神に近付き尊さを知る
九紫火星には「上」の意味がありますので、最大吉方が九紫火星の人にとって向上心は欠かせないものです。九紫火星の意味する向上心とは、欲望を満たす等という下衆なモノから離れて、神に近付き、尊さに近付き、人間性の向上を目指し、霊的進化を遂げようとする崇高なものです。エゴにまみれた自分を削ぎ落して、魂の純度を上げることが、九紫火星を最大吉方に持つ人の生きる道です。
九紫火星は「離」の意味を持つ九星ですが「離」は「つく」と「はなれる」という両極の意味を有しています。不要なものから「はなれ」て、必要なものに「つく」事が九紫火星の重要な役割です。
九紫火星を最大吉方にに持つ人は、自分が何に燃え付くのか?誰についていけば良いのか?損得では無く見極めることが重要です。物事を見極めるチカラは冷静さによって培われるでしょう。
九紫火星は南中した太陽です。太陽を目指して生きる事、太陽の方向を向いて生きる事、明るい顔で生きる事が最大吉方が九紫火星の人の幸せの道です。